レーザー加工専用素材 of レーザー加工のワークス風河

 

レーザー加工機向けに開発された素材

レーザー加工機の普及率が高いアメリカでは、レーザーで使用することを前提に開発された専用素材が存在します。
これらは日本国内の一般流通ルートにはほぼ見られないためその知名度は高くありませんが、様々な用途に応用が可能です。

レーザー用二層板

レーザー加工に最適な専用素材

二層板は、文字通りベース部分の上に異なる色の層がある樹脂製の板です。
表面をレーザー彫刻加工することでベースの色を表出させ、文字や図形、果ては写真やイラストなども表現が可能です。
樹脂製ですのでレーザーで切断加工が可能、好みや必要に応じた形状へ切り出すことで、単なる表示板としての用途以外にも応用が可能です。

特長

豊富なカラー

多くのカラーラインナップにより、好みの配色が探しやすくなっています。
単なる原色のみにとどまらず、メタリックや木目などのパターンも存在します。

安価

レーザー加工全体の特長とも言えますが、オンデマンドで型・版不要での加工ができます。
そのためオリジナルのデザインなども、安価に表現が可能です。

様々な形状に対応

切断が容易であるため、単純な図形だけではなく、複雑な形状の作成や、穴開けなども行えます。
複数の二層版を切断して組み合わせることで、2色以上の表現も可能になります。

軽量

金属や石に比べて軽量、つまり取り扱いが簡単になります。
両面テープや接着剤で、好みの場所に取り付けることが可能です。

耐久性

表面は彫刻により文字などを表現しますので、印刷のように掠れたり、カッティングシートのように剥がれたりすることがありません。
また耐候性のあるシリーズは、屋外での使用も可能です。

樹脂であるため、使用環境による相応の経年劣化は生じます。

使用例

一般的な用途としては、当事業者のイージープレートのサンプルのような表札や銘板、注意書き、マンションプレート、住居表示、サイン類などの類が挙げられます。
洋画をご覧になるような方ですとお心当たりと思いますが、ウェイトレスのネームバッジや会社重役の机に置かれた名札、トロフィーや展示物のプレートなど、二層板で作られたと思しきものが散見されます。
他にも国内での事例ですと、模型の壁面パターンの再現や、機械の操作パネル、ファイルやアルバムの表紙、ペットタグやストラップチャーム、などに用いられています。

お客様の求めているアイテムが、レーザー加工と二層板の組み合わせで実現可能になるかも知れません。
お気軽にご質問など頂ければ幸いです。

二層板各種
二層板表札二層板オープンサイン二層板注意表示
マグネットタイプ二層板サイン二層板デッキパターン

クリックすると拡大します。

milk_btn_pagetop.png

CerMark(セルデック)

金属マーキングを可能とする特殊顔料

セルデックは、従来であれば加工ができなきなかった金属へのマーキングを可能とする特殊顔料です。
また、着色はレーザーでは行うことはできませんが、セルデックを用いることで黒く着色させることが可能になります。

特長

金属への対応

これまでは無理であった低出力Co2レーザーによる金属マーキングを行えます。
全ての金属という訳にはいきませんが、鉄、ステンレス、チタン、錫などへマーキング可能です。

金、銀、銅、アルミ、真鍮といった柔らかい金属、軽金属には不可能です。
またクロムメッキなどのメッキ処理されたものにも不可能です。

安価

レーザー加工全体の特長とも言えますが、オンデマンドで型・版不要での加工ができます。シルク版などに比べ、格段に安価で対応可能です。
そのためオリジナルのデザインなども、安価に表現が可能です。

耐久性

シルク版などに比べ、摩擦への耐久性が非常に高くなっています。

その分、簡単に落とすことはできません。食器や工具等、摩擦にさらされる頻度の高いものは徐々に剥離する場合がございます。

使用例

一般的な用途としては、表札や銘板、マンションプレート、サイン類などが挙げられます。
緩やかな曲面への加工も可能なことから、金属製の工具、食器、文房具などへの名入れにも用いられています。

作業工程として、顔料(水分・アルコール分)の塗布、水での洗い流しが必要です。そのため、水濡れに支障がある対象物への加工は行えません。

ナイフブレード名入れ
ピンセット名入れ金属皿名入れ(鉄)金属皿名入れ(鉄)
ステンレス名入れ(スプーン)ステンレス名入れ(スプーン)

クリックすると拡大します。