素材について of レーザー加工のワークス風河

 

レーザー加工「加工可能な素材」

主な素材への加工可否について一覧にしました。

◆樹脂

 樹脂(プラスチック)には多数の種類があります。代表的なものをまとめました。

加工内容 切断 彫刻 マーキング
アクリル

PET

PP △1

△1

ABS △1 △1
ポリカーボネイト ×1 △2
スチレン △3 △3  △
ジュラコン △1 △1  ◯
塩ビ ×2 ×2  ×2
テフロン ×2 ×2  ×2
FRP △4 △4  △
グラスエポキシ ×1 ×1  △
ドライカーボン × △6
△6
無発泡ウレタン
発泡ウレタン △5 △5
ナイロン △1 △1 △1
シリコン △4 △4
備考

△1:厚み・深さによりバリが発生する場合があります。

△2:深さにより焦げ、変色を伴います。

△3:厚み・深さにより溶解、変色が生じます。

△4:厚み・深さにより焦げ、変色を生じます。

△5:厚み、深さ、密度により溶解、変色が生じます。

△6:耐熱仕様により、浅い彫刻は可能です。

×1:焦げを生じます。

×2:有毒ガスが発生しますので、加工は致しかねます。

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◆木

 もっとも身近な素材である木。主に硬さによって特性が変わってきます。

加工内容 切断 彫刻 マーキング

柔らかい木

(バルサ、シナベニヤなど)

一般的な硬さの木

(桜、ヒノキ、ケヤキなど)

硬い木

(オーク、黒檀、柘植など)

MDF
コルク
合板  ◯
備考

木目の固いものや節は、彫刻が均一にできない場合があります。

生木に近いほどヤニが発生しやすい傾向があります。

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◆紙・シート

 刃物や印刷では困難な表現を行うことが可能です。

加工内容 切断 彫刻 マーキング

紙(一般)

ダンボール

和紙

カッティングシート △1 - △1
粘着シート -
備考

紙の種類によっては焦げを生じます。生じ方の程度はやはり種類によって差があります。

ダンボールは中空部分の厚みが大きくなるほど、発火しやすくなるため加工が困難になります。

粘着シートなどは、基材のみを切断し、台紙を残すハーフカットが可能です。基材の粘着面の状態によっては、接着剤が垂れる場合があります。

△1:一般的なカッティングシートは塩ビ製のため、有毒ガスを生じることから、加工を承っておりません。燃やすことが可能な材質(オレフィンなど)のタイプは加工可能です。

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◆布・革

 非接触型加工であるレーザーは、柔らかい素材へも対応可能です。

加工内容 切断 彫刻 マーキング

布(天然繊維)

布(化学繊維)

合成皮革 ×1 ×1 ×1
備考

化学繊維の場合、切断面が融着しますが、天然繊維の場合はほつれを生じます。

タオルやフリースなど起毛素材は、起毛部分が変質しやすくなります。片面起毛の場合は裏側から加工することで変質を抑えることができます。

×1:一般的な合成皮革は塩ビのため、有毒ガスを生じることから加工を致しかねます。再生皮革の場合は可能です。

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◆その他

 一般的な素材について要約しました。

加工内容 切断 彫刻 マーキング

ガラス

×

×

×

× △1

陶器

×

×

セラミック × × △2
ゴム
金属 × ×
       
備考

△1:石の種類や成分度合によって加工品質に差があります。水晶、ダイヤモンドなどは加工できません。

△2:耐熱性の高いセラミックの場合、加工が不可能な場合があります。

※ 次項、ご参照下さい。

 

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◆金属

 一部金属は加工可能です。

加工内容 マーキング

塗装金属

トロフィープレートなど、塗装剥離によるマーキングは可能です。

アルマイト

白く変色させるマーキングが可能です。

特殊顔料使用

専用の顔料を用いることで、以下の金属はマーキング可能です。

鉄、ステンレス、チタン

ただし、鏡面仕上げの物は顔料が乗りにくい傾向があります。

備考

 

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