レーザー加工の特徴
様々な素材への加工を可能とするレーザー加工機、その特徴をご説明します。
◆レーザー光による加工
ドリルやノコギリなどの刃物の代わりに、レーザー光で加工を行います。
それにより、身近な工具や従来の加工方法では困難な加工・表現が容易に行えます。
◆主な加工内容
- 切断 素材を断ち切る。ハーフカットやケガキなどの応用も可能
- 彫刻 掘り込む。浅く掘ることでマーキングやスクライビングも可能
◆微細加工
72μ(0.072mm)に収束されたレーザー光により、正確かつ細かな表現力を持ちます。
◆オンデマンド
PCのデータを直接出力できますので、加工の自由度が高くなっています。
フォントデータや画像データも出力が可能です。
型や版が不要のため、一品からの加工でも承ります。
様々な内容のデータを取り扱うことが可能な上、レーザーの特性と合わせ、例えば回転刃の彫刻機などと比べた場合、以下のようなメリットがあります。
回転刃式彫刻機 |
レーザー |
|
対応フォント |
丸ゴシックのみ |
Truetypeなどほぼ全て可能 |
切断 |
内角はRがつく |
内角も鋭角で切断可能 |
絵や写真の彫刻 | 不可 |
可能 |
くり抜き | 最初に歯を通す関係で形状に制限 |
どこからでもくり抜ける |
◆様々な素材へ対応が可能
多岐に渡る素材を加工可能です。
詳しくは加工可能な素材をご参照下さい。
◆レーザーの欠点
レーザーも残念ながら万能ではありません。以下のような欠点もあります。
- 熱を発生するため、素材によっては変質を伴います。
紙や木などを燃やさずに加工することは可能ですが、焦げは生じます。
発泡スチロールなど非常に溶け易い素材なども加工内容に制限があります。
- 加工の性質上、ボリュームディスカウントはし難いです。
印刷などに比べると、量が増えることに比例し単価が下がる訳ではありません。
- 厚みのある物は向きません。
素材・加工内容にもよりますので、お問合せください。
- 立体加工はできません。
レリーフ調の加工は可能ですが正確な3Dモデリングなどは行えません。
成形品の試作加工などは向きません。
- 平面のみの加工。
基本的には垂直加工となります。
R面の場合中心点より45度程度の範囲であれば、素材や加工内容により対応可能です。
また、極端に凹凸のある物も加工が困難です。
- 厳密な精度を求める加工には向きません。
例えば、彫刻の深さや切断寸法公差の0.1mm単位の指定など。
成形品レベルの加工精度を出すことは困難です。
サンプリング次第で近付けることは可能ですが、別途費用を頂戴します。
- 中空品。
チューブやパイプ類などは、加工内容によっては向きません。